北海道は5月10日から子育て世代への支援として、お米券と牛乳贈答券配布の受付をスタートさせました。所得制限のない支援には子育て世代から歓迎の声が上がる一方、世代を問わず物価高で苦しんでいる世帯があるとの意見の他に、事業経費や手数料に予算の3割が使われることへの批判も起きています。
高額な事務経費と言えば、国が行ったコロナ対策事業で大半が下請け業者への委託料だったり、「アベノマスク」と言われた布マスク2枚の配布に高額費用が充てられたことが話題になりました。探査報道機関であるTansaによると、コロナ対策として全国の自治体に配布された「新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金」に大きな無駄遣いがあったことがわかりました。
無駄遣い1位に挙げられたのは、北海道が行った「五輪聖火リレー計画の策定 3,000万円」です。新型コロナウイルス感染症拡大防止に配慮したオリンピック聖火リレー計画を立案するのに委託した費用です。北海道によると「翌年度に実施したオリンピック聖火点火セレモニーでの感染拡大防止が図られた」らしいのですが、3,000万???と疑問は残ります。この交付金の使い方には巨大イカモニュメントなどが話題になりましたが、実は日本全国でコロナ対策とは全く関係のないところに使われていたことがわかっています。Tansaの無駄遣いランキングでは、ワースト6位まで北海道内の自治体が選ばれています…興味のある方はぜひTansaのWEBをご確認ください。税金って何だろう、と思ってしまいます。
国の2021年度会計で会計検査院が指摘した税金の無駄遣いは455億円ですが、これは氷山の一角との意見もあります。国の税収は過去最高を記録しているのに、なぜ社会保障は削られ続けているのでしょうか。「台湾有事」を煽って莫大な予算が組まれ続ける防衛費ですが、その「台湾有事」には全く役に立たないトマホークを言い値で買わされるのはなぜなのか、米国へ代金を払ったままで未納な兵器代が2007年からの10年間で2481億円にも上るのに、意見を直接行動で伝えられる選挙の投票率が上がらないのはなぜなのか。Tansaのような独立した報道機関がもっと一般的になれば変わるかもしれません。447号でもダイキン「PFOA公害」についてのレポートが掲載されています。バックナンバーはお気軽に販売者へ。さっぽろの豊富な在庫ならば売り切れナンバーもご用意できるかもしれませんよ♪
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